< AKI's Profile >

音楽好きな両親の影響で、幼少の頃からクラシック音楽の教育を受け、小学校の時オペラ『夕鶴』の子役として選ばれ全国を廻る。

 15才の頃、エルビス・プレスリーに憧れギターを手にする。以後ロックはもちろん、映画音楽などにも興味を持ち、日大芸術学部映画学科に入学する。その頃からアバンギャルド・バンド「カウント・ダウン」を結成、東京を中心に活動し、ビデオ音楽なども手掛けるようになる。

 アコースティック・ギターの世界に入るきっかけとなったのは、ドイツのギタリスト、ピーター・フィンガーの音楽に感銘を受けたことから。そのピーター・フィンガーが1997年に来日した際に、氏に渡したデモ・テープが見初められて、ドイツのAcoustic Music Recordsのスタジオでレコーディング、氏プロデュースの「Made In Japan」に収録されることになる。当時パリでのライヴをはじめ、帰国後は異色のアコースティック・ソロ・ギタリストとして、精力的な活動を再開する。

 1998年、ギタリスト/プロデューサー打田十紀夫が主宰するTABレーベルより衝撃のデビュー・アルバム『ジミズ・スピリット・オブ・アコースティック』を発表。音楽雑誌などで、“これまでの日本人にはないタイプの演奏で、そのプレイは何ともケタはずれだ”(ギター・マガジン誌)、“スピリチュアルな演奏はジミヘンそのもの”(プレイヤー誌)等、絶賛を浴びた。以来“アコースティック界のジミヘン”のキャッチ・コピーで、全国のライヴ・ハウス、楽器店、イベント等で演奏、セミナーを展開する。日本人離れしたロックを感じさせるグルーヴ感のある斬新なプレイ、またその中に日本古来の「さくら」「君が代」という題材を用いる等、AKI独自のサウンド・ワールドは、瞬く間にファンを魅了していった。最近では‘ホリ・プロ・スカウト・キャラバン’のビデオ音楽を担当するなど、多方面にその才能を発揮している。

 また、1999年にはアコースティック専門のレコーディング・スペース「葉山ムーンスタジオ」を設立。ギター・プレイのみならず、AKIワールドに欠かせない、こだわりのエンジニアリングを追求している。ここでは、自身のレコーディング他、国内の若手アコースティック・ギタリストのレコーディングを手掛けている。現在世界最大の音楽配信サイト"mp3.com"のhttp://mp3.com/Moon Studioを通して、彼ら日本のアコースティック・アーティストを世界の人々に紹介しサポートしている。また、彼らのライヴに気軽にゲスト出演する等、若手ギタリスト達への尽力も惜しまない、兄貴的一面もうかがわせる。

 ソロ活動の他、ピーター・フィンガー、ダック・ベイカー、ピエール・ベンスーザン、ティム・スパークスといった実力派来日アーティストのライヴにも出演しており、また2002年にはアメリカのNAMMショウでのデモ演奏が好評をはくし、今日世界に通用する大物アーティストとして注目を浴びている。

 2001年10月、2nd. アルバム『アコースティック・ロック・ギター』をTABレーベルより発表。
2002年9月、自主レーベル<HarvestMoonRecord>より通産3枚目のアルバム"HARVEST MOON"を発表。