AKI&KUNIKO東南アジアツアー、ベトナム・フィリピンを巡回する16日間のスタートである。日本からのメンバーは私達AKI&KUNIKOと音響担当の根本氏。信頼する最強のスタッフの同行は何にも増して心強いものである。

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7/6

成田空港AM10:00発の飛行機でベトナム ホーチミンに向かう。
現地時間のPM2:00無事到着。


領事館の古館さん、交流基金の吉岡さんミャーさんにお出迎えしていただきホテルに向かう。


道でのバイクの多さにはびっくり!!!


夜は食事の後、近くのオペラ劇場でオーケストラの公演を鑑賞、ベトナムでの第一夜を楽しんだ。


7/7

AM10:00ホテルのロビーで集合し、公演会場に向かう。
ジャパンデイという日本の文化等を紹介するイベントでの演奏ということで、とても楽しみだ。
機材の仕込みやリハーサル、湿度が高いせいか楽器が思うようにならず、少々手こずったが、納得のいくサウンドを作りあげることが出来た。


 

7/8

AM7:30ロビー集合
今回のツアーでの初めての演奏だ!!
さあ、いくぞ!!!


朝の9時にAKI&KUNIKOのアナウンスが流れステージに向かう。


とてもフレンドリーな空気、そしてお客さんの顔が印象的で、気持ち良く演奏出来た。

公演終了後は、テレビ等の取材が殺到し、琴やギターについてのかなりマニアックな質問もあり、ベトナムの音楽の質の高さを垣間見た。
特にAKI&KUNIKOで使うギターのチュ−ニングに興味を持った記者の情熱的な質問は印象的だった。

公演が終わり、飛行機でハノイに向かう。
約2時間のフライトで、ハノイに到着。
やはり湿度が高いようだ。
道には、バイクがたくさんだ。
以前テレビで見た日本の戦後の風景とダブる。

夜は、交流基金の所長の稲見さんがわざわざ挨拶に来ていただき、美味しいベトナム料理のご馳走。
いや〜美味しかったです。

明日からの公演、ガンバルぞ〜!!


 

7/9

ハノイでの公演は、ベトナム国立音楽院ホールでの二日間の演奏だ。


初日の今日は、早めリハーサルを始めたが、会場の素晴らしい響きのせいか、あっという間に音が決まってしまい、なにか幸先のよい感じだ。

夜の7:30に開場、立見が出るほどのお客さんが押し寄せている。


8:00AKI&KUNIKOの紹介とともにステージに...琴の音が出ない!!音響のネモッチが飛んで来る。アンプの電源が急に切れ入らない。
ネモッチの敏速な判断で出力方法を変え、なんとか音が出て、演奏を始める。
最悪のハプニングだが二人とも始めから燃えに燃えた。
お客さんとの音を通してのコミュニケーション、本当に音楽って素晴らしい!!
拍手がなりやまない!!

アンコールは葉山
終演後はサイン攻めの嬉しい悲鳴。


テレビの取材やインタビュー、ハノイでの初日は最高の夜になった。
あのアクシデントが三人の結束を高め、改めてネモッチがAKI&KUNIKOに欠かせない存在ということを確信した夜でもあった。


 

7/10

PM2:00ロビー集合し会場に向かいリハーサル。
リハの後、時間があったので、スタッフのトンさんの知り合いのギター職人のお宅にお邪魔する。
ギターはもちろん、琴のような楽器もあり、工房内でのセッションを楽しんだ。

PM8:00からの今回のベトナムでの最終公演

素晴らしいお客さんたち、最後はスタンディングオベーションで応えてくれた。
2曲のアンコール演奏の後、会場のロビーに二人で出てサインをしたり写真を撮ったり、お客さんとのコミュニケーションを楽しんだ。

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今回のベトナムの印象だが、まずはバイクの多さ!最初はビクビクだったが段々慣れてきて道が渡れるようになってきた。そして食事がとても美味しかった。

公演のほうは、素晴らしいお客さん、そして吉岡さんをはじめスタッフの皆さんのおかげで、とても良い公演になった。

今回は3公演という、あっ!という間のベトナムだったが、素晴らしい舞台を用意していただき、地元の人達とも音を通して触れ合うことが出来た。

公演に携わっていただいたすべて方々に感謝します。


 

7/11

ベトナムを出国しマニラへ向かう。香港を経由しマニラに到着したのは夜の7:30、約12時間の長旅になったが、迎えに来ていただいた交流基金の三富さんとの一年ぶりの再会に、フィリピンにまた来れた喜びが体中を駆け回り疲れが吹き飛ぶ。

車でホテルにむかうが、ベトナムの道に慣れたせいか、フィリピンの道並がとても都会的に感じた。


 

7/12

明日のワークショップと公演場所のフィリピン大学のホールでの機材仕込み&リハーサル。
音決めもすんなり終わり、一度ホテルに戻ることに。
2:30雑誌のインタビュー受け、その後街に買い物にメンバー全員で繰り出す。
夜は、久仁子さんとワークショップの打ち合わせをして明日に備える。


 

7/13 (Workshop)

朝10:00からフィリピン大学音楽学部でのワークショップ。今回は、ギター専攻と箏専攻の学生対象の講座である。

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この学校には箏専攻の生徒がいて、先生もいる。楽器も学校で10面以上所有している。

箏のレクチャーでは、箏の手法に言葉を当てて表現した口唱歌(くちしょうが)を取り上げ、学生は大きな興味を示していた。

ギターは、AKI&KUNIKOで使うチュ−ニングの説明と、スケールについての上級者向けレクチャーを行った。

後半は、箏とギターでの曲の作りかたや、アドリブの取り方を実践したり、箏専攻の生徒2名をステージに上げ僕のギターに合わせて箏を久仁子さんの指導で弾いてもらい、おおいに盛り上がった!

このフィリピンの地で第二のAKI&KUNIKOが誕生することを期待しながらワークショップを終了した。


 

7/13 (Concert)

この日の夜は、今回のフィリピンツアーでの初公演。フィリピン大学構内にあるAdrana Hallは満員のお客さんであふれかえった

。一曲目終了後凄い拍手と歓声。お客さんと音楽と演奏者がまさに一体となった素晴らしい、演奏家にとって理想的で憧れの境地といってもいいような公演だった。

スタンディングオベ−ションと歓声!!

アンコールでステージに戻ったときの怒涛の歓声!!。

お客さん以上に演奏している僕達本人が感動していたことは、今まであまり経験のないことだ。

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演奏終了後、サインや写真などお客さんとのコミュニケーション。スタッフが止めにはいるほどの熱烈な歓迎。まるでアイドルになったような感じで、人が押し寄せてくる。嬉しい悲鳴だ。


 

7/14

今日はマニラのライブハウスConspiracy Garden Caféでの公演。

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ここは去年演奏しておおいに盛り上がった、僕達にとって思い出の地なのだ。今回は地元のミュージシャンもたくさん見に来ていて、会場はいつの間にか満員だ。

地元の人やミュージシャンが集まる所で演奏してこそ、そして彼等との音を通してのコミュニケーション、それこそが異文化交流であり、音楽に国境はないと実感出来る瞬間だと思う。正にそれが現実になったマニラの二日間だった。


 

7/15

さて、AM10:00マニラを出発し、陸路約5時間でバギオに到着。バギオは'フィリピンの軽井沢'。夏でも涼しく高原の避暑地といった趣である。マニラではTシャツ1枚で大丈夫だったのだが、長袖シャツが必要な感じである。

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明日の公演でお世話になる北ルソン日本人会の方々と通訳等の打ち合わせ、そして久しぶりの美味しい日本食を堪能する。


 

7/16


今日の公演はコーディリエラ大学のホ−ルで行われる。

AM9:00機材仕込み&リハーサル。
PM7:00開演。オープニングアクトはフィリピンの伝統的なダンス。満員の会場を盛り上げてくれる。

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そして照明が暗くなり、いざ出陣!!音と共にライトがあたり、凄い歓声と拍手。途中突然のスコールが降り、その音が鳴り響き、二人のテンションはそれと共に上がっていった。この日も大いに盛り上った公演になった。

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いいと思ったら曲の途中でも大きな拍手が何度も起こる。純粋に反応してくれることが本当に新鮮で嬉しかった。


 

7/17

AM10:00から箏とギターのワ−クショップ。昨夜のコンサートに来てくれた学生もたくさん来てくれた。

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まずは「花と蝶」を二人で演奏。そして久仁子さんの箏のレクチャーからスタート。箏の歴史から弾き方まで解りやすく説明したが、ここでも口唱歌は人気で、学生たちは楽しみながら興味津々である。

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ギターのレクチャーは、オリジナルチュ−ニングについての説明と、スケール、そして楽器の響きを鳴らす方法等をレクチャーした。

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最後は、箏とギターでの曲作りとアドリブの実践でワークショップを終了した。

終了後は、箏爪をはめてもらって箏体験とギター体験。個人的な質問や写真等、コミュニケーションの時間である。私達の回りを取り囲み、みんな中々帰ろうとしない(笑)。

ギターに関しては、地元のオーケストラで弾いている学生等もいてかなり高度な質問を受けた。学生達の理解力、応用力等、音楽性の高さを垣間見ることができ、教える側にとってもとても刺激的な触れ合いになった。

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7/18

バギオ→マニラ→セブへの移動は、陸路→飛行機での長旅になったが、セブのホテルの豪華さに一気にテンションが上がり、疲れが吹き飛ぶ。


 

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今日はツアー中唯一のオフ。セブでの一日を楽しんだ。


 

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セブのライブハウス「Jazz 'n Bluz」での演奏。地元の人や観光のお客さんで大人気のお店。

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演奏後はハウスバンドの演奏を堪能。

それにしてもフィリピンの女性ボーカルのレベルの高さは凄い。


 

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さて今日は、いよいよ今回のツアーでの最終公演。アヤラセンター・セブ内にある、ショッピングモールステージでの演奏。

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AKI&KUNIKOの大きなポスターが聳え立つステージ。

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沢山のお客様。拍手、歓声に包まれ、約一時間の演奏を楽しんだ、


 

フィリピンでのツアーを終えて・・・、

フィリピンのお客さんは、本当に素晴らしい!!ステージと客席、そこには実際の距離とは違う近さがある。拍手、歓声、表情、目と目、時には音で話しかけ、そして泣き、時には叫ぶ。プレイで、すぐにその反応が返ってきて、どんどん乗せてくれる。
そしてその反応は、とても今後の可能性を感じるものだった。
箏とギターを使った、日本で生まれた二人から生まれる音が、いつかフィリピンに浸透し、アメリカに憧れるように、日本美に憧れる若者が増え、箏とギターを使ったユニットもフィリピンの地から誕生する日が来るのでは、と多少確信めいた思いが沸き上がってくる。
その実現には、やはり継続が必要になっていくと思う。
実際フィリピン大でのワークショップに来てくれた学生が、自分は韓国のカヤグムを専攻しているのだが、ギター専攻の友達と、ユニットを組むことにしたと熱く語ってくれた。

本当に嬉しい瞬間だった。
そう、これは、始まりなんだ・・・!!

今回のツアーは、私達が一番望んでいた、地元の人達との音を通しての触れ合いの時を共有することが出来、本当に幸福なツアーだった。
素晴らしい舞台を用意していただいた、国際交流基金の現地スタッフの皆様、そしてこの度の公演にお力添えを頂いた全ての皆様には、感謝しても感謝しきれない。ありきたりの言葉しか書くことが出来ませんが、心を込めて伝えます。

ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!